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gnamognamo156

記憶


gnamognamoの森は 9月に入ってすっかり秋の気配です。

雲が形を変えて 肌寒くなりました。

途端、先週風邪をひいて寝込んでおりました。

39,5℃の高熱が出て なかなか熱が下がらず 回復まで5日間もかかってしまいました。

子供の頃以来の高熱。

あまりに熱が高いと 涙が出るんですね。

動物たちにも会えず 寂しい1週間でした。




私は子供の頃から空を眺めるのが好きでした。

近所の鈴神社の方向に沈む夕陽をベランダから眺めては 詩を書いたり(宿題)

真冬のベランダで 夜毛布に包まり星を眺めるような子でした。

そんな小さかった自分に 時折アルトゥを重ねています。

彼は 空を眺めるのが好きです。

飛ぶ鳥を眺めたり 空高く飛ぶ飛行機を見つめたり

遠くに鳴る雷を空を見て探したり。

ロマンチックなんです。


彼には空の記憶があるんだと思います。

教えてくれないけれど…

懐かしいのか 寂しいのか。

アルトゥも ふっと思いに耽る日があります。

そんな時彼は とても美しい目をしています。





アルトゥは ご存じの方も多いと思いますが アルトゥ1世から名前をもらいました。

アルトゥ1世は とても勇敢で優しくてみんなに愛されるワンコだったので

彼のような優しワンコになれるように。

現在のアルトゥに空の記憶があると感じたことがありました。

怯えて端っこに居た2匹兄弟の中から 現在のアルトゥを選んだのは私ですが

家族になった日 シャンプ-されてご飯を食べたら 

庭の真ん中で 安心しきって大の字で寝ていたアルトゥを見た時。

中庭に入るための引くタイプの柵の扉を前脚で 

いつもやってたかのように引いて入ってきた時。


その姿を見た時 胸がどきどきしました。

彼は アルトゥ1世の事を知っていて この家の事を知っている

アルトゥ1世と会って ちゃんと指導されてきた空の記憶があるんだなって。

もしかしたら無意識の記憶なのかもしれない。





生まれる前の記憶はありませんが

私の一番古い記憶は 4歳…5歳頃の雪の日。

母の働く会社の託児所に通っていました。

寒かったので 室内で遊ぼうと思い 雪を部屋へ持ち込み

託児所のおばさんにすごく怒られて怖かったという記憶。

室内へ持ち込んでも 雪は解けてしまうという思考は全くない子供。

私だったら大笑いしちゃう。


少し大きくなって 保育園のお迎えは歳の離れた姉が自転車で迎えに来ます。 

姉の制服にちゃんと掴まって。 

家に帰る道は畜産試験場の前を通らないといけません。

姉の「せ-の!」という掛け声で 一生懸命2人で息を止めます。

そうそう ある日父が保育園へ電話をかけてきて 職員室に呼ばれた私に電話口で

「誕生日プレゼント 何が欲しい?」

家で聞けばいいのに なんで電話してきたのか 今度聞いてみようと思います。

貰ったのは 赤いチェックのワンピースを着た茶色いウサギ。

名前は「ラビット」と付けました。

ウサギ=ラビット 単純(笑)


初めての自転車は 水色。

お気に入りの長くつは黄色。

新しいお家には 自分の部屋があって 姉の部屋からはマドンナやシンディローパー

チェッカーズが聞こえてきます。

真っ暗じゃ眠れない私に母は 電気を消すと光る星を天井に貼ってくれました。

初めてのワンコは 柴犬のナナ。

私の足だけを嚙むので嫌いでした。

鍵っこの私とナナは 放課後いつもお留守番。

何をしても怒らないナナが大好きでした。

宿題が終わらないと お友達が誘いに来ても断ってしまうな真面目な子供だったと

姉から言われ 自分が覚えていなかった記憶を思い出しました。





子供の頃の記憶は 心がこそばゆくなります。

色々不安だった 寂しかった小さい頃の自分を 抱きしめてあげたくなります。

「大丈夫。心配いらないよ。」


秋は 自分を知るために 忘れている記憶に ぼ-っと思い耽るのも悪くない。




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