top of page

田舎暮らしを始めて 出来るようになったこと。

gnamognamo156

イタリアの田舎暮らしを始めて、たくさんの初めてがありました。

「沸き水を使って 火を焚いて 野菜を育てて 田舎暮らしでのんびりと暮らしたい」

そんな声を聞くことがあります。


ちょっと待った-!

田舎暮らしは きらきらでおしゃれな暮らしではありませんよ!




山の湧き水で暮らす。


gnamognamoの水は 山からの恵み 100%湧き水です。

水源のある場所は2km先。

土の中に埋めた水路で流れてきます。

これは 近くに土地を持っている人たちと協力して 

管理、修理、整備を定期的にしています。

ある日突然「あれ!水が出ない…」なんてことも起こります。

そんな日は 修理が終わるまで溜めてある水でかなりの節水で数日過ごします。

「水道料金0円でいいな-」

いいえ、いいえ、年間管理費用と労力が必要なのですよ。

当たり前に水道から水がざぶざぶ出てきて 出なかったら苦情出して修理してもらって暮してた日本の暮らしと大違い。 





力仕事と冬支度。 


gnamognamoでは 冬は客室も含め 薪ストーブ 暖炉など 薪で暖をとっています。

また バ-ベキュ-や天然酵母パン焼きなど薪窯など 薪をたくさん使います。

購入する家庭もありますが、gnamognamoは自分たちで薪にしています。

動物たちの暮らす丘の下、キノコ狩りに行く森を整頓する上でも木を数年置きに切り倒して 

丸太にして並べて数年乾燥させ、薪の長さにチェ-ンソ-で切って

それを斧で割って、薪置き場に運び並べ積んで 冬に備えます。

この作業を春~夏の終わり乾燥した時期に行います。

重いし筋力も必要だし暑いし とっても大変です。

森の木々もリフレッシュ。 

毎日ゆっくり少しづつ これが田舎の暮らし方。


薪割りも上手になりました。

パカン!と割れる 気持ちのいい乾いた音。

電気の暖房器具 すぐに部屋が暖かくなるけれど

火を焚いた温かさは身体の芯までゆっくり温まる。

ずっと冷え性で すごく寒がりだった日本での暮らし。

季節に対応できる身体に変わりました。





土を育てる半自給自足生活。


gnamognamoには 畑と温室があります。

1年中 野菜を育てています。

土質だったり標高があるので よく育つ野菜や果物 難しいものもあります。

ニワトリ組 ロバ ヤギ組の糞を肥料にして 枯葉や植物性の生ごみを使った堆肥で

土を育て 種を蒔き 苗を育て 剪定をし 大切に野菜や果物を食べて暮らしています。

日本では季節を問わずほとんどの野菜や果物が手に入り 

当たり前に手に取っていた野菜や果物がどんなふうに育っていくのか 知らない野菜も多かった日本での暮らし。

茗荷やニラ、アスパラガスのように種から苗を育てて数年目から食べられるようになる野菜だってあるんですよ。

毎年実らない果物の木だってあるんです。

野菜や果物だって 病気になるし 見たこともない虫が住処にしたり。

お天気や気候を見ながら 管理しないといけません。

父方の祖父母は 農家でした。

一生懸命生きていた。

野菜やお米、お茶や果物 山だって管理をしていて 食材を作る仕事はどんなに大変なのか。

畑に立って 時折 祖父母に思いを寄せています。 





命に責任を持つこと。


gnamognamoは たくさんの動物と暮らしています。

ロバのジュリオは 里親探しをしていたアグリツ-リズモから来ました。

山羊組と一緒に 草刈りのお仕事をしながら暮らしています。


「ヤギは ミルクを絞ってチ-ズを作るんですか💛」と必ず質問を受けます。

知っていますか?

牛乳も山羊乳も 仔牛や子山羊が生まれるから牛母さん 山羊母さんは乳が出ます。

人間のお母さんと同じですね。

そんな理由でgnamognamoでは 山羊乳チ-ズは作らないんです。


ニワトリは 新鮮卵を産んでくれます。

繰り返し鶏肉を得る為に育てているわけではありませんが

ニワトリ組の組替えをするときには 鶏肉にします。

大切に命を頂くということ。 

全ての課程を自分ひとりでやる事が出来ませんが 鶏肉になる過程をしっかりと

知らなければいけない。

野菜や果物 肉や魚も 自分の命の糧になる “食べる” ということを知るということがはとても大切だと思います。


今まで動物たちの死に対面してきました。

キツネやイタチ 日本には存在しないオオカミがイタリアにはいて

害獣被害に遭うこともしばしば。

森の中の暮らしですから 守り切れない時が幾度もありました。

涙するほど悲しく辛い思いをすることもあります。

私たちは生態系ピラミッドの中で生きていますから

自然の中で生きる田舎暮らし、

私なりの “一生懸命” で命に責任を持つということを学んでいます。





イタリアで田舎暮らしを始めて10年経っても まだまだ出来ないことがたくさん。

日々学ぶことで溢れています。

次はチェ-ンソ-を安全に使いこなせるようになることが目標です!




 


 
 
 

Comments


記事: Blog2_Post
bottom of page